タイプ7以降は俄然複雑になり,平行移動の基本領域も6〜8枚になります. (中川 宏)
===================================
タイプ7の五角形でもっとも大きな角度で図示されているAを180度にしてみます.するとD=90度で,下の図のような形になります.
この図形の左右一対をひとつの五角形とみなすと,以下のような充填パターンになります.
これは,タイプ2において,A+B+D=360°,a=dのみならず,b=c=e=2aという条件を付加した場合といえます.
ところで,いつものようにこの紙型を並べ替えて遊んでいると,つぎのような意外な形になりました.
なんと美しい正7角形のリングになったので驚きました.ただ,紙細工と見た目の印象ですから,正確かどうか佐藤先生に確かめていただきたいところです.
もし正7角形のリングだとすると,タイプ7の表記で,
A=180°,D=90°,B=7/900=128.57142°,C=360−2B=102.85716°となっているはずで,タイプ7の角度条件を満たします.しかし,辺長については,BE=2BC=2CDとなっているかどうかは定かではありません.
正7角形の星型を利用したタイプ2ができたということは,正n角形の星型からもタイプ2ができるかもしれません.てはじめに正五角形から試してみました.
この五角形は一対の平行な辺を含んでいるので,タイプ1のタイル貼りができることはすぐにわかりますが,問題はタイプ2もできるかどうかです.
このようにタイプ2の充填も可能であることがわかります.
===================================