a^2+λb^2=(λ+1)c^2
の整数解について,a=b=cのとき,常に
a^2+λb^2=(λ+1)c^2
が成り立つのでオミットするが,鋭角三角形をなす整数(a,b,c)についても無限に解があることが予想されるところであって,これらのデータから何か結論を導くことは考えられそうにない.
とはいえ,それは数学的な発見に至るかどうかの問題であって,プログラムの組み方としては解決済みの問題ではない.
そこで,阪本ひろむ氏が
a)cの定義式
c^2=(a^2+λb^2)/(λ+1)
b)三角形が鋭角三角形でなければならない
a^2+b^2>c^2,b^2+c^2>a^2,c^2+a^2>b^2
c)2辺の和は他の1辺よりも大きい
a+b>c,b+c>a,c+a>b
の条件を考えてプログラムを組み換えたところ,格段の改善がみられたという.
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
上記の関係式より,
1)cは以下の式を満たす.
c^2=(a^2+λb^2)/(λ+1)
2)三角形が鋭角三角形でなければならないことから,aとbの関係式を求める.
b^2+c^2>a^2に1)を代入すると
b^2>a^2λ/(1+2λ)
c^2+a^2>b^2に1)を代入すると
b^2<a^2(2+λ)
3)2辺の和は他の1辺よりも大きいことから,aとbの関係式を求める.
b+c>aに1)を代入すると
b>a(1+λ−√(1+λ+λ^2))
この関係式より関数を書き換えるのであるが,λ=2,a,b,c≦100の場合だけでも
(a,b,c)=(23,37,33),(25,47,41),(47,83,73),(53,37,43),(53,73,67),(73,47,57),(95,73,81)
の7組が抽出されるとのことであった.
===================================