1905年,英国王立協会において,デュドニーはマホガニー板の断片が真鍮のはと目でつながれた幾何学パズルの実演を行った.正三角形を4つに切断して正方形を作るパズルはあっというまに正三角形と正方形が交代する見事な仕掛けで,専門の数学者たちもあっと驚き,デュドニーのセンスを賞賛したという.
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【1】ギリシア十字とラテン十字の切断問題
今回のコラムでは,ギリシア十字(正十字)とラテン十字(立方体の展開図)を使った切断問題を紹介しよう.
(Q)ギリシア十字を4分割し,断片を組み合わせて正方形を作れ.
(Q)ギリシア十字を3分割し,断片を組み合わせて平行四辺形を作れ.
(Q)ギリシア十字を3分割し,断片を組み合わせて長方形(縦横比1:2)を作れ.
(Q)ラテン十字を7分割し,断片を組み合わせて星型12角形を作れ.
(Q)ギリシア十字を7分割し,断片を組み合わせてラテン十字を作れ.
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【2】ラテン十字の折り紙問題
2通りの多面体を折ることのできるシェパードの10角形はよく知られているが,
[参]ドメイン&オルーク「幾何的な折りアルゴリズム」近代科学社,上原隆平訳
にはラテン十字を使って5通り(23通り)の多面体を折る方法がが紹介されている.
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