■n次元正多面体の辺と対角線(その3)

 「良い配置」とは任意の次元の半径1の球面上の有限個の点集合Kで,f(x)が2次式以下の多項式のとき,積分がKの点上の値の平均値に等しい

  ∫(S)f(x)dσ=Σf(P)/#(K)

  dσは∫(S)dσ=1と標準化した面積分

が成立する集合です.

  P1+P2+・・・+Pv=0

を満たす正多面体以外の多面体を決定したかったので,この方面で面白い結果をいろいろ得ている九州大学の坂内英一教授の「球面上の代数的組合せ理論」シュプリンガー・フェアラーク東京を拝読しました.

 以下,結果を紹介しますが,球S^dを最も近似できるものはは何か(多面体の決定)よりも「球面上の有限個の点で,ある次数以下の多項式についても積分が平均値で置き換えられるか」という球デザインの問題に力点がおかれていました.

  正四面体    2デザイン

  立方体     3デザイン

  正八面体    3デザイン

  正12面体   5デザイン

  正20面体   5デザイン

  正5胞体    2デザイン

  正8胞体    3デザイン

  正16胞体   3デザイン

  正24胞体   5デザイン

  正120胞体  11デザイン

  正600胞体  11デザイン

  正n+1胞体  2デザイン

  正2n胞体   3デザイン

  正2^n胞体   3デザイン

  S^5のE6ルート系格子   5デザイン

  S^6のE7ルート系格子   5デザイン

  S^7のE8ルート系格子   7デザイン

  S^23のリーチ格子     11デザイン

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