これまでのところの未解決問題についてまとめてみました.
[1]私自身も誤解していましたが,4次元の正16胞体は平行多面体ではありません.空間充填形ではありますが,そのためには平行移動したものだけでは済まず,回転させた位置のものが不可欠です.したがって,その切頂体が3次元の切頂体の類比であるかは疑問です.
[2]4次元平行多面体の元素のひとつが4次元超立方体の基本単体であること,4次元正多面体の元素のひとつがRPであることより,4次元超立方体の基本単体と4次元RPとが同一素片で構成できるかという問題は当面重要です.
4次元特有の現象として,超立方体から8個のRPを切り落とした残りは正16胞体であり(向きは変わるが)16個のRPで構成できます.したがって,て超立方体は24個のRPで構成できます.一方,超立方体の基本単体は384個あります.基本単体16個(=384/24)でRPが構成できれば万歳ですが,どうなのでしょうか? 直観がきかないので,何とも申し上げることができません.
[3]超立方体の基本単体の切半体の頂点数は
nが偶数のときは{(n+1)^2+3}/4
nが奇数のときは{(n+1)^2−1}/4
胞数はn+2(側面のn+1個+切り口の1個)ですが,中間の次元の辺や面の個数の一般式については気になるところです.
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