■完全ベキ乗数列(その14)

 x^y  (x≧2,y≧2)の形で表される数を完全ベキ乗数と呼ぶことにする.

  {an}={1,4,8,9,16,25,27,32,36,・・・}

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【1】ゴールドバッハの公式

  Σ1/(an−1)=1  (n≧2)

すなわち,

  1=1/3+1/7+1/8+1/15+1/26+1/31+1/35=・・・

(証)ゴールドバッハの和は,左辺を等比級数の和に直して

   Σx^-y=Σ1/x(x−1)=Σ{1/(x−1)−1/x}

に等しい.右辺=1

 なお,近年には

  Σ1/(an+1)=π^2/3−5/2  (n≧2)

が成り立つことも証明されたという.

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【2】フェルマー・カタラン予想

 完全ベキ乗数x^pとy^qの差が1になるのは

  3^2−2^3=1

しかないというカタラン予想は証明されたが,

  x^p+y^q=z^r

  1/p+1/q+1/r<1

の整数解は有限個しかないというフェルマー・カタラン予想は未解決である.

  x,y,zのどの2つも互いに素,1/p+1/q+1/r<1ならば,x^p+y^q=z^rを満たすものは有限個しかない.

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