■サマーヴィルの等面四面体(その83)

 予想「2と√6の組み合わせの四面体には2が3本つながっているところがあり,その方向に伸長していくと断面が2:√3:√3の三角柱に内接する」

 中川宏さんに木工模型を作っていただき,実際に確かめてみると予想と大違い.実際にやってみたところ,不可能であった.

 以前やった計算を確かめみたところ,2個めが置けるかどうかだけしか計算していない.最初の1個だけ計算して,2番目以降は同様になると早合点していたようだ.n次元空間では直観がきかないので,2個めが置けたら3個めも置けるものだという思い込みがあったことは確かである.そこで,・・・

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 この四面体には,鏡像(左手系と右手系)があるが,両方混ぜると三角柱になるかどうか検討したところ,

[1]左左右左左右左左右・・・あるいは右右左右右左右右左・・・で三角柱になる

[2]左右左右・・・では角柱にならない.

 たしかに,左左右あるいは右右左をワンセットにすれば三角柱になるが,最初の√3は端,2番目も端、3番目は真ん中で,最初と3番目で面は平行になり,元に戻った.これらは模型を作って実際に確かめてみないとわからないのである.

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