■ルーローの三角形

 正方形の頂点を中心として,辺を半径とする円弧を3つ描く.あるいは3円を描くと,3円が交差した部分A∩B∩Cにルーローの三角形ができる.

 円は幅が一定の「定幅図形」であるが,ルーローの三角形も同様の「定幅図形」であって,正方形や楕円とは違って,ルーローの三角形のマンホールのふたは穴に落ちてしまうことはない.

 幅の等しい円とルーローの三角形の面積比は

  円:π/2=1.57

  ルーローの三角形:π−√3=1.41

となる.ルーローの三角形は幅に対して面積が最小となる定幅図形である.

 ルーローの三角形を外接正方形の中で回転させると,ほぼ正方形の穴をあけることができる(正方形の98.77%).その際,回転軸は4つの楕円を連結した曲線を描く.それが囲む面積は外接正方形の

  4−8/√3+2π/9=0.079

倍となる.

 なお,正方形の頂点を中心として,辺を半径とする円弧を3つ描いた場合は,定幅図形となるが,正四面体に4つの球面を描いても定幅図形にはならない.

===================================