■正多面体の正多角形断面(その1)

 立方体の中心を通る断面を考える.うまく切ると正六角形が現れる.これを座標を使って考えてみよう.

 立方体の8個の頂点を(±1,±1,±1)とし,(1,1,1)と(−1,−1,−1)を結ぶ対角線に直交する平面:x+y+z=0で切った切り口を求めると,

  (−1,0,1),(0,−1,1)

  (−1,1,0),(1,−1,0)

  (1,0,−1),(0,1,−1)

となり,正六角形f=(6,6)が得られるというわけである.位相的には{3}(11)に等しい.

 中川宏さん製作の木工模型を掲げる.

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 これらは立方体の6稜の中点を結ぶものである.他の正多面体の場合も稜の中点を結ぶと

  正四面体→正方形

  正八面体→正六角形

  正12面体→正10角形

  正20面体→正10角形

が得られる.

 また正八面体の半分の正四角錘の辺を黄金比に分割すれば,正五角形が得られる.

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