■平行多面体の巡礼? (その1)

(1)正四面体の6個の辺の中点を結ぶと,正四面体の中に正八面体ができる. (この正八面体の体積はもとの正四面体の1/2である)

(2)正八面体の12個の辺を黄金比で分割した点を結ぶと,正八面体の中に正20面体ができる.

(3)正20面体の20個の面の重心を結ぶと,正20面体の中に正12面体ができる.

(4)正12面体の8個の頂点を結ぶと,正12面体の中に正六面体ができる.<

(5)正六面体の4個の頂点を結ぶと,正六面体の中に正四面体ができる. (この正四面体の体積はもとの正六面体の1/3である)

 ここから(1)に戻り,正多面体の相互関係が巡回して現れる.一番外側に辺の長さ1の正12面体をおくと,その内部に辺の長さφの立方体,その中に辺の長さφ√2の正四面体がはいる.この双対は正四面体の中に正八面体,正八面体の中に正二十面体がはいるもので,この関係は外側にも内側にも無限に続くことになる.

 秋山仁先生はこのような関係を「正多面体の巡礼」と呼んでいる.

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[Q]5種類ある平行多面体では,面を使った包含関係はすぐに思いつくが,頂点や辺を使った包含関係はどうなっているだろうか?

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