■学会にて(京大数理解析研,その10)
今回の研究会では生物系の発表が2題あった。
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佐藤純先生(金沢大)の発表では、
ショウジョウバエの複眼がエンハンサの突然変異により六角形から四角形に変化、
エビの複眼が成長に伴って六角形から四角形に移り変わるさま
アインシュタイン・タイルのパラメータ変化によるメタモルフォーゼ:chevron(a=0)→hat(1:√3)→spectre(1:1)→turtle(√3:1)→comet(a=1)
などが供覧された。
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なぜ植物にフィボナッチ数が現れるのかという米倉崇晃先生(東大)の発表は,これまでの通説
「植物では成長するにつれて葉にあたる日光の量が最大になるように、葉を茎にうまく配置する必要がある。上下の葉がぴったり重なっていたら、日光がまったくあたらなくなってしまうからである。最善の配置をもたらす角度は360×1/(1+φ)=137.5°とされる。この角度は360°を1:φに黄金分割したものになっていて「黄金角」と呼ばれる。」を完全に否定するものであった。
それでは何が正しいのかといえば、諸説あるというところなのであるが・・・
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