■行列式の計算(その44)

グラフの隣接行列では結ぶ辺の有無を(0,1)で表したものが一般的である.すなわち,

  結ぶ辺があるとき・・・1

  結ぶ辺がないとき・・・0

  それ自身のとき・・・・0

である.

 たとえば,

  1 3 2

  ・−・−・

のようにラベルしたグラフの隣接行列は

    [0,0,1]

  B=[0,0,1]

    [1,1,0]

となる.(1,2)要素は0であるから1←→2を結ぶ道はないが,(1,3)は1であるから1←→3を結ぶ道が存在するというわけである.また,それ自身のとき0であるから,主対角線要素はすべて0となる.このようにグラフは行列の形で表現できるので,グラフ論は行列論とみなすこともできるのである.

===================================