■オイラーの公式とウォリスの公式(その1)

 グレゴリー・ライプニッツ級数(1673年)

  π/4=1−1/2+1/5−1/7+1/9−1/11+・・・

 この式の右辺は

  (1+1/3)^-1(1−1/5)^-1(1+1/7)^-1(1+1/11)^-1(1−1/13)^-1・・・

と書き直すことができる.

 すなわち,4で割って3余る素数のところに

  (1+1/p)^-1

4で割って1余る素数のところに 

  (1−1/p)^-1

とおくと,

  4=2π・1/2・(1+1/3)(1−1/5)(1+1/7)(1+1/11)(1−1/13)・・・

3/4・5/4・7/8・11/12・13/12・17/16・19/20・・・=Σ(-1)^n/(2n+1)=arctan1=π/4

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一方, ウォリスの公式は

  π/2=(2・2/1・3)(4・4/3・5)(6・6/5・7)・・・(2n・2n/(2n−1)・(2n+1))・・・

と記すとわかりやすい.この公式の不思議なところは有理数の無限積→πになっている点である.

  

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