■チェビシェフの素数定理とドゥザードの素数定理(その2)

チェビシェフは1852年に,十分大きなxについてπ(x)/(x/logx)がc1=0.92129とc2=1.10555の間にあるという結果を得ています.

  c1x/logx<π(x)<c2x/logx

x≧30なるxをとれば、

c1=log(2^1/23^1/35^1/5/30^1/30),c1=0.92129

c2=6c1/5,c2=1.10555

となる。チェビシェフはガウスが予想した素数定理の証明についてかなりのことろまで接近したのである。

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ドゥザードは次の不等式を証明した。

  x/logx(1+0.092/logx)≦π(x)≦x/logx(1+1.2762/logx)

最初の≦はx≧599で成り立ち、第2の≦はx>1で成り立つ

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