■sin20°(その29)

sin1°〜π/180〜1/57

sin3°〜π/60〜1/19

アリスタルコスのsin3°=1/19は正しい答えであったのです。

===================================

sin15°=(√6−√2)/4

cos15°=(√6+√2)/4

tan15°=(√6−√2)/(√6+√2)=2−√3

15°,75°,90°の直角三角形は、4:√6+√2):√6−√2)の比になっているというわけです。

sin18°=(√5−1)/4は覚えておいた方がいいかもしれません。

===================================

  sin30°=1/2ですが、ヘロンは正九角形の面積の導出において、中心角40°の弦は円の直径の1/3としている。

円の半径をrとすると,2rsin20°=2r/3であるから、正九角形の面積をもとめるために

  sin20°=1/3

を用いていることになる。ヘロンはまた、円の面積を求めるためにπ=22/7を用いている。

===================================

計算してみたところ

  sin20°=0.34202

arcsin(1/3)=19.4712°であった。

===================================

ヘロンは辺の長さaの正n角形の面積Anを

A3=13a^2/30,A5=5a^2/3,A7=43a^2/12,A9=51a^2/8

としている。  sin20°=1/3とすると

A9=9√8a^2/4~9/4・17/6・a^2=51a^2/8

さらに√8〜17/6と平方根近似しているのである。

===================================

半径をr、1辺の長さをaとすると

rsin(π/n)=a/2,r=a/(2sin(π/n))

S=n・a/2・rcos(π/n)=na^2/(4tan(π/n))

A3=3a^2/(4√3)→52√3=90と近似している

A5=5a^2/(4(5-2√5)^1/2)→20(5-2√5)^1/2=15と近似している

===================================