■ペラン数列(その1)
 リュカはパドヴァン数列と同じ生成規則に従い,最初の項の値が異なるものを考案しました(1876年).
  An=An-2+An-3   (A0=3,A1=0,A2=2)
  3,0,2,3,2,5,5,7,10,12,17,22,29,・・・
 この数列は現在ではペラン数列と呼ばれるものです.この数列の項比もpに近づきますが,さらに深遠な性質「nが素数のときAnはnで割り切れる」をもっています.しかし,逆命題「Anがnで割り切れるときnは素数である」は必ずしも成り立たないことが知られています(ペラン擬素数).ただし,その最小の反例は数万の大きさなので,コンピュータでも使わなければ反証できません.
  3,0,2,3,2,5,5,7,10,12,17,22,29,39,51,68,90,119,158,209,・・・
      2,3,  5,  7,         11,   13,          17,     19,・・・
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ペラン擬素数
271441=521^2
904631=7・13・9941
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