■ヴィーフェリッヒ素数(その21)

 フェルマーの小定理より,pを素数とすると,pは常に2^(p-1)−1を割り切る.

  2^(p-1)−1=0  (mod p)

[Q]p^2が2^(p-1)−1を割り切るような素数pはあるだろうか?

  2^(p-1)−1=0  (mod p^2)

[A]ヴィーフェリッヒ素数はp=1093,3511が知られています.

  2^1092−1は1093^2で割り切れる.

  2^3510−1は3511^2で割り切れる.

 一方,

  2^(p-1)−1≠0  (mod p^2)

すなわち,ヴィーフェリッヒ素数でない素数は無限個あることが示されている(実際にはヴィーフェリッヒ素数はいまのところ1093と3511しか知られていない).

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[Q]a^p-1=1 (mod p^2)?

ヤコビは

3^10=1 mod11^2

9^10=1 mod11^2

14^28=1 mod29^2

18^36=1 mod37^2

を示した。

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【6】分割数の合同式

 ラマヌジャンはp(n)が満たす合同式について

  p(5n+4)=0  mod5

  p(7n+5)=0  mod7

  p(11n+6)=0  mod11

p(25n+24)=0  (mod5^2)

  p(125n+99)=0  (mod5^3)

  p(49n+47)=0  (mod7^2)

p(49n+33)=0  (mod7^2)

p(49n+40)=0  (mod7^2)

p(121n+116)=0  (mod11^2)

  p(599)=0  mod5^3

  p(721)=0  mod11^2

を予想し,それらを証明しています.

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