■マチアセビッチとフィボナッチ数生成関数(その37)
ペル数列(an=2an-1+an-2)
1,2,5,12,29,70,169,408,・・・
において,1つおきにとった数列{un}={a2n}または{a2n+1}を考える。
どちらの場合も
un+2=6un+1-un
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2次形式になるためには、un+2=3un+1-unになることが必要である
したがって、ペル数列の一つおきもペル数列も2次形式では表すことはできない
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しかし、演算規則を変えてu4=5(u2+u3)-u1と表されることにすると(2次形式からは逸脱してしまうが)
u4=5u3+5u2-u1=6u3-u2
u3=6u2-u1
とすることができる。これでペル数列の一つおきもトポグラフで表現可能になる。1つの辺の両端のある領域の番号の和は、その辺の両側の領域の番号の和の5
倍になるのである。
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一般に、un+2=Mun+1-unに対しては演算規則を変えてu4=(M-1)(u2+u3)-u1にすればよい
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フィボナッチ数列の3つおき{F4n}では
un+2=7un+1-un
しかし、演算規則を変えてu4=6(u2+u3)-u1と表されることにすると(2次形式からは逸脱してしまうが)
u4=6u3+6u2-u1=7u3-u2
u3=7u2-u1
とすることができる。これでフィボナッチ数列の3つおきもトポグラフで表現可能になる。1つの辺の両端のある領域の番号の和は、その辺の両側の領域の番号の和の6倍になるのである。
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フィボナッチ数列の2つおき{F3n}では
un+2=4un+1+un
である。演算規則を変えて対応可能なのだろうか?
u4=3(u3+u2)-u1=4u3+u2
u3=2u2-u1・・・NG
u4=(3u3+5u2)+u1=4u3+u2とすれば
u3=4u2+u1・・・OKとなるが計算が複雑で、実際には使えない。
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