■巡回多面体と上限定理(その1)

【1】デーン・サマービル関係式

3次元の単体的多面体の面は三角形であるから、

3f=2e→v-e+f=2に代入して、e=3v-6,f=2v-4

 n次単体的多面体に対しては,デーン・サマービル関係式

  (−1)^(n-1)fk=Σ(k,n-1)(−1)^j(j+1,k+1)fj

が成り立つ.

  −1≦k≦n−1,f-1=1

であるが,k=n−1の場合は自明.k=−1の場合はf-1=fn=1とみなせば,オイラーの関係式になる.

n=4の単体的多面体の場合、

-f0=f0-2f1+3f2-4f3

-f1=-f1+3f2-6f3

-f2=f2-4f3

より

f2=-2f0+2f1

f3=-f0+f1

すなわち、f1,f1の線形結合で表される。

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