■ルベーグの舗石定理とミンコフスキーの舗石定理(その3)

つまるところ、安定な平面充填とは2個の細胞で1個の細胞の動きをフレキシブルに受け止められる構造(すなわち頂点価数3)である。3次元では3個の細胞で1個の細胞の動きをフレキシブルに受け止められる構造(すなわち頂点価数4)であると考えることができるだろう。(=3次元の平衡分割)

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そのような形は何面体になるのか? その候補を5つの平行多面体に限定して考えてみよう。

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これらの中で頂点価数4であるのは切頂八面体(ケルビンの14面体)だけである。

表皮細胞は扁平な形をしているが、14面体による空間充填の1例である。

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切頂八面体による空間充填は安定であり、それは3次元のハニカム構造と考えられるのである。

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