■双曲平面のモデル(その1)
正単体はKn+1完全グラフの形に投影することができる。その場合、中心部は拡大され、周辺部は圧縮される。
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この関係はエッシャーの描いた「天国と地獄」を想起させる。そこでは白い天使と黒い悪魔が円板を埋め尽くしている。
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その意味で、ポアンカレの双曲円板の正単体版ともいえる。
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ユークリッド平面内の双曲平面のモデルとしては
[1]ベルトラミ・クラインモデル(BK)
[2]ポアンカレモデル(P)
[3]上半面モデル(H)
があるが、[1][2]はそれ自身の境界をもたない一つの円である。
前者では直線はユークリッド的線分であるが、角は違った方法で測らなければならない。
後者では角はユークリッド的であるが、直線は円周に垂直な円弧である。
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ポアンカレの双曲円板の正単体版よりも,クラインの双曲円板の正単体版といったほうがいいかもしれない。
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