■アリスタルコスの地動説
アリスタルコスは紀元前310-320年ごろ、。地動説(太陽中心説)を提唱した科学者である。アリストテレスやプトレマイオスなど大勢の科学者は天動説に与していた。すなわち、古代ギリシャでは、惑星は地球の周りを等速円運動すると考えられた(地球中心体系・天動説) 。古代ギリシャの人々は固定円上の回転円を使って惑星の軌道を説明した(周転円説・エピサイクル).神の創造した世界は完全な調和の世界であり,完全なる図形である円こそが神の世界にふさわしいとされたのである
ようやく16世紀になって、天動説はコペルニクスの地動説に置き換えられた。ガリレオによる木星の周りをまわる衛星の発見や火星の軌道の観測記録から導かれたケプラーの法則、そしてニュートンの重力理論によるケプラーの法則の説明に至る紆余曲折の歴史を経なけらばならなかったのである。
それらを考慮すると、コペルニクスよりも2000年も前に「宇宙の中心は太陽で、地球は太陽の周りを回っている」とする説を唱えたことは、驚愕に値するだろうと思う。
=================================