■ラグランジュ・ルジャンドル・ラマヌジャン(その60)
 たとえば,7を平方数の和として表すには
  7=2^2+1^2+1^2+1^2
  15=3^2+2^2+1^2+1^2
のように4つの平方数が必要になる.
 ラグランジュの4平方和定理によれば,すべての正の整数nは4つの平方和として表すことができる.
  n=a^2+b^2+c^2+d^2
 ルジャンドルは 
  a^2+b^2+c^2+md^2  (m=1,2,3,4,5,6,7)
がすべての正の整数を表現することができることを示した.
 ラマヌヌジャンはすべての正の整数を表現することができる
  Aa^2+Bb^2+Cc^2+Dd^2
(A,B,C,D)の全リストを示した.
  a^2+2b^2+3c^2+4d^2
もすべての正の整数を表現することができる.しかし,ラマヌジャンのリストにない,たとえば
  a^2+2b^2+5c^2+5d^2
は15を除いたすべての正の整数を値にとることができる.
 ラグランジュの4平方和定理を一般化する試みとして,そのn平方和版が15定理である.さらに,行列の成分がすべて整数になるという条件を弱めて,2次形式の係数がすべて整数になると条件に変えたものが290定理である.
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