■ラグランジュ・ルジャンドル・ラマヌジャン(その9)

【2】ラグランジュの定理とラマヌジャンのリストの間に

 x^2+y^2+z^2+w^2

から

  Ax^2+By^2+Cz^2+Dw^2,  A≦B≦C≦D

までの間を検討したいのであるが,容易にわかるようにA=1でなければならない.

 そこで,A=B=C=1から始めたい.

 答えはD=1,2,3,4,5,6,7になるのであるが,その定理がルジャンドルの4平方和定理「何種類かの4変数2次形式,たとえば,

  x^2+y^2+z^2+mw^2   (m=1,2,3,4,5,6,7)

はすべての正の整数を表現することができる」である.

===================================

(証明)ある数を表現しないと仮定すると,3平方和定理によりそのなかで最小の数は8k+7の形でなければなりません.そのような数から,

  mw^2  (w=1,1,2,1,1,1,2)

を引くと,それぞれ8k+6,8k+5,8k+3,8k+3,8k+2,8k+1,8k+3の形の数となり,これらはすべてx^2+y^2+z^2の形に表現されます.

x^2+y^2+z^2+mw^2=8k+7+mw^2

として

m=1,w=1→x^2+y^2+z^2=8k+6

m=2,w=1→x^2+y^2+z^2=8k+5

m=3,w=1→x^2+y^2+z^2=8k+4→m=3,t=2→x^2+y^2+z^2=8k+3

m=4,w=1→x^2+y^2+z^2=8k+3

m=5,w=1→x^2+y^2+z^2=8k+2

m=6,w=1→x^2+y^2+z^2=8k+1

m=7,w=1→x^2+y^2+z^2=8k→m=7,t=2→x^2+y^2+z^2=8k+3

m=8,w=1〜何であっても→x^2+y^2+z^2=8k+7

===================================

x^2+y^2+2z^2+mw^2=8k+5+mw^2としてこれを続けるのだろうか?

w^2=0,1,4,1,0,1,0,1 (mod8)

m=2→0,2,0,2,0,2,0,2

m=3→0,3,4,3,0,3,0,3

m=4→0,4,0,4,0,4,0,4

m=5→0,5,4,5,0,5,0,5

m=6→0,6,0,6,0,6,0,6

m=7→0,7,4,7,0,7,0,7

m=8→0,8,0,8,0,8,0,8

m=9→0,1,4,1,0,1,0,1

m=10→0,2,0,2,0,2,0,2

m=11→0,3,4,3,0,3,0,3

m=12→0,4,0,4,0,4,0,4

m=13→0,5,4,5,0,5,0,5

m=14→0,6,0,6,0,6,0,6

m=15→0,1,4,1,0,1,0,1・・・元に戻る

===================================