■ラマヌジャンのτとΔ(その87)

Δ(x)=xΠ(1-x^i)^24=Στ(n)x^n

はラマヌジャン以来、多くの研究がなされ例えば、乗法的性質(n,m)=1ならτ(nm)=τ(n)τ(m)など多くの性質がわかっている。

また、mod7,mod23,mod691との大変良い関係があることもわかっている。

n=7m+k(k=0,3,5,6)のとき、τ(n)=0 (mod7)

kが23の平方非剰余のとき、τ(23n+k)=0 (mod23)

τ(n)=σ11(n) (mod691)

σ11(n)はnの約数の11乗和

ラマヌジャンは|τ(p)|≦2p^11/2であると予想したが、これがただしいことは1973年、ドリーニュによって証明された。

===================================

Eをある有限体Fp上に固定された楕円曲線とする。ハッセの定理よりEのFp上の点の個数は

N=q+1-aq, |aq|≦2p^1/2

の形をしている。有限体上の楕円曲線に関する主な問題はNまたはaqを正確に求めることである

===================================