■ベシコヴィッチ集合の次元に関する予想(その5)

 ベシコヴィッチ集合はあらゆる方向の針を含む面積0の図形(掛谷集合)であるが,そのフラクタル次元(ハウスドルフ次元)は2であることがディヴィスによって証明されている(1971年).

 3次元空間のあらゆる方向の針を含む体積0の図形のフラクタル次元は3であると予想されている(カッツ、ラバ、タオにより2.5より大きいことが証明されている。2000年).

 一般に,n次元空間のあらゆる方向の針を含む面積0の図形のフラクタル次元はnであると予想(掛谷予想)されているが、未解決である。この予想は実解析でもっとも有名な予想の一つである。

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≧(n+1)/2を示すことができるが≧n/2+1に改良された。

さらに大きなnに対しては、≧(13n+12)/25が示されたが、これも真実とは大きな隔たりがあるだろう。

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