■ベシコヴィッチ集合の次元に関する予想(その1)

 正三角形の中央をくりぬいたシェルピンスキーのガスケットは面積0の図形であるが、そのフラクタル次元は1.585である。立方体の中央をくりぬいたメンガーのスポンジは体積0の図形であるが、そのフラクタル次元は2.73である。しかしながら…

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 ベシコヴィッチ集合はあらゆる方向の針を含む面積0の図形(ルベーグ測度0、 掛谷集合)であるが,そのフラクタル次元(ハウスドルフ次元)は2であることがディヴィスによって証明されている(1971年).

 3次元空間のあらゆる方向の針を含む体積0の図形のフラクタル次元は3であると予想されている(カッツ、ラバ、タオにより2.5より大きいことが証明されている。2000年).

 一般に,n次元空間のあらゆる方向の針を含む面積0(ルベーグ測度0)の図形のフラクタル次元はnであると予想(掛谷予想)されているが、未解決である。この予想は実解析でもっとも有名な予想の一つである。

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