■チェビシェフの素数定理(その56)
nと2nの間に素数がある(あるいはnが十分大きければnと1.5nの間に素数がある)は,リーマン予想=「nとn+k√nの間に素数はある」に較べればずいぶん粗い結果ですが,高度の数学を使わずにかなりの結果が導かれるという一例になっています.
なお,ルジャンドルの予想
「n^2と(n+1)^2の間に常に素数が存在する」
は未解決問題として知られています.
例として3^2=9と4^2=16の間には2つの素数11,13が存在します.しかしながら、nが大きくなるにつれて素数の分布はまだらになりますが,n^2と(n+1)^2の間も広がります.したがって、 n^2と(n+1)^2の間に十分な数の素数が存在しなくなる可能性は常にあり,だれもこの予想を証明したりあるいは反例をあげたりすることができていないのです.
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