■超越数とその仲間たち(その83)

【1】シュタイナー数

 シュタイナーの関数を

  f(x)=x^1/x=exp(logx/x)=exp(g(x))

とかけば,

  y’=(1−logx)x^(1/x-2)

 1階微分y’=0となるのはx=eのときだけで,2階微分y”を求めればx=eは最大値を与えることがわかる.

  y”=(−3+2logx)/x^3

  (−3+2loge)/e^3<0

 あるいは,数値計算によって

  f(1)=1

  f(2)=2^1/2>f(1)

  f(3)=3^1/3>f(2)

  f(4)=4^1/4=2^1/2=f(2)

より,

  f(1)<f(2)<f(3)>f(4)

f(x)は2と4の間にあるxに対して最大になる.そしてx=eのとき最大値y=1.4446647861・・・(シュタイナー数)を与えることがわかる.

 また,

  g(x)=logx/x

について

  loge/e>logπ/π

であるから,

  e^π>π^e

 実際,

  e^π=23.14069・・・

  π^e=22.45915・・・

となるが,

  g(x)=logx/x

のグラフを描いてみればg(x)は幅のある最大値をもち,2つの式の値がほとんど同じくらいになることもわかるのである.

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【2】シュタイナー数(続き)

  f(x)=x^1/x

  f’(x)=(1−logx)x^(1/x-2)=x^1/x(1−logx)/x^2

より,x=eで極大値e^1/eをとる.したがって

  3^1/3>π^1/π →3^π>π^3

 また,

  g(x)=logx/x

  g’(x)=(1−logx)/x^2

について

  log2/2<loge/e>log3/3>logπ/π

であるから,

  3^π>π^3

 なお,

  log3/3>log2/2→ 3^2>2^3

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