■ディオファントス・フェルマー・ワイルズ(その68)
フェルマーの最終定理では、有限体Fp→楕円曲線上の有理点の個数Npを調べてきましたが、楕円曲線のランクrの決定にNpが関係しているというのがBSD予想です。
ΠNp/p〜C(logx)^r
したがって、その考え方は局所大域原理に基づいているといえます。
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楕円曲線のL関数のオイラー積は
Π1/(1-χ(p)/p^s+(1/p^s)^2)
χ(p)=a(p)p^(-1/2),s=-1/2
Π1/(1-χ(p)/p^s+(1/p^s)^2)=Π1/(1-a(p)/p+(1/p))=Π(p-a(p)+1)/p
p-a(p)+1=Np
ですから
深リーマン予想も
ΠNp/p〜C(logx)^r
の形に書き直すことができます。
すなわち、BSD予想は楕円曲線のL関数に関する深リーマン予想と同じものだったわけです
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