■オイラー積と素数定理(その54)
関数等式
ζ(s)=π^(s-1/2)Γ((1-s)/2)/Γ(s/2)ζ(1-s)
は,
ξ(s)=1/2s(s-1)π^(-s/2)Γ(s/2)ζ(s)
あるいは
ξ(s)=π^(-s/2)Γ(s/2)ζ(s)
で定義すると
ξ(s)=ξ(1-s)
のように完全に左右対称な美しい形に書くことができる.
これを用いて
−ζ’(−s)
を求めることを考えてみたい.
===================================
ζ(1-s)=π^(s-1/2)Γ((1-s)/2)/Γ(s/2)ζ(s)
ここで,Γ(1/2+x)Γ(1/2-x)=π/cosπxより
ζ(1-s)=2^(1-s)π^-sζ(s)Γ(s)cosπs/2
これを微分すると
-ζ’(1-s)=・・・
sにs+1を代入すると
-ζ’(-s)=・・・
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ζ(1-s)=2^(1-s)π^-sζ(s)Γ(s)cosπs/2
となったが,これを微分しても-ζ’(1-s)とζ(s)の関係,たとえば,
−ζ’(−2)=ζ(3)/4π^2
−ζ’(−4)=3ζ(5)/4π^4
は求められないことになる.どうすればよいのだろうか?
===================================