■オイラー積と素数定理(その37)

 オイラー積とは

  ζ(s)=Πζp(s)

  ζp(s)=(1−p^-s)^-1

という素数に関する分解表示のことである.具体的には

  1/1^s+1/2^s+1/3^2+・・・

=(1−2^-s)^-1(1−3^-s)^-1(1−5^-s)^-1・・・

と書くことができる.

 関数等式とは,ζ(1−s)とζ(s)の対応関係である,具体的に書くと

  ζ(1−s)=ζ(s)2(2π)^-sΓ(s0cos(πs/2)

という関係式である.

ξ(s)=π^(-s/2)Γ(s/2)ζ(s)

で定義すると

ξ(s)=ξ(1-s)

のように完全に左右対称な美しい形になる.

 これは完備ゼータ関数と呼ばれ,

  ξ(s)=Πζp(s)

  ζp(s)=(1−p^-s)^-1

  pが∞のとき,ζp(s)=π^(-s/2)Γ(s/2)

という形になっている.

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