■オイラー積と素数定理(その2)

オイラーは4で割って1余る素数と4で割って3余る素数が同数存在することも発見しました。

1/5+1/13+1/17+・・・+1/x〜1/2・loglogx

1/3+1/7+1/11+・・・+1/x〜1/2・loglogx

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【1】L級数のオイラー積

1-1/3+1/5-1/7-1/11+1/13+1/17+・・・

をオイラーのL級数と呼びますが、L級数もオイラー積表示を持ちます。

1-1/3+1/5-1/7-1/11+1/13+1/17+・・・

=(1-1/3+1/3^3-1/3^4+・・・)(1+1/5+1/5^3+1/5^4+・・・)(1-1/7+1/7^3-1/7^4+・・・)(1-1/11+1/11^3-1/11^4+・・・)(1+1/13+1/13^3+1/13^4+・・・)(1+1/17+1/17^3+1/17^4+・・・)・・・

=Π(1+c(p)/p+(c(p)/p)^2)+(c(p)/p)^3+・・・)

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【2】ディリクレの算術級数定理(1837年)

オイラーは4で割った余り

1/5+1/13+1/17+・・・+1/x〜1/2・loglogx

1/3+1/7+1/11+・・・+1/x〜1/2・loglogx

のみならず、3で割った余りにも同様の結果が出ることを見出しました。

これをNで割った余りにも一般化した定理はディリクレの算術級数定理と呼ばれています。オイラー積の発見から100年後のことでした

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