■ポアンカレ円板と立体射影(その6)
長方形のタイルの下の方から何らかの形を切り取り、それを上にくっつける。
同様に左側から何らかの形を切り取り、それを右側にくっつける。
単純なタイルを複雑な形に変えるこの手法は、エッシャーがいくつかのモザイク作品で用いたものである。
たとえば、「黒と白の騎士」では馬に乗った黒い騎士が右から左へ、白い騎士が左から右に進んでいるようにみえるが、タイルの形は1種類だけである。
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[1]ペンローズの不可能な三角形に刺激され「上昇と下降」「滝」を発表。(不可能物体)
[2] コクセターがポアンカレ円板上に描いた三角形を見て、エッシャーは有限な平面上で無限を表現する方法に気づいた。その結果生まれたのが、白い天使と黒い悪魔が双曲平面を埋める作品「天国と地獄」である。
[3] ポリアやハーグの論文を読んで、結晶構造における対称性の重要性を知ったかれは独自の幾何学的格子を用いて、多角形ではなく鳥や魚や爬虫類の入り組んだ形をはめ合わせることによって平面充填した。
[4]メビウス面
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