■円周率の計算(その29)
【1】BBP型公式
[1]アダムチック,ワゴン(1997年)
π=Σ(−1)^n/4^n(2/(4n+1)+2/(4n+2)+1/(4n+3))
[2]パーシバル,ベラード(1997年)
π=1/2^6Σ(−1)^n/2^10n(2^5/(4n+1)−1/(4n+3)+2^8/(10n+1)−2^6/(10n+3)−2^2/(10n+5)−2^2/(10n+7)+1/(10n+9))
[3]π^2=9/8Σ1/64^n(16/(6n+1)+8/(6n+2)−2/(6n+4)−1/(6n+5))
[4]π^2=2/27Σ1/729^n(243/(12n+1)^2−405/(12n+2)−81/(12n+4)^2−27/(12n+5)^2−72/(12n+6)^2−9/(12n+7)^2−9/(12n+8)^2−5/(12n+10)^2+1/(12n+11)^2)
ただし,修正できるのは16進法計算した場合のみで,いまのところ,10進法で使えるような公式はまだ発見されていない.16進数あるい一般に2^m進数のときだけ公式が存在するのだろうか? 10進数がたまたま指の数が5本であることに由来しているだけならば,πの計算を2^m進数に限定する理由はないはずである.
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【2】BBP型公式の導出
これらに対しても同様である.読者の演習問題としたい.
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