■円周率の計算(その11)
πの計算はいまではスパコンも品質テストには不可欠となっている.√2やeやγも候補になるが,πが最も効果的であるからである.
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グレゴリー・ライプニッツ級数(1673年)
π/4=1−1/2+1/5−1/7+1/9−1/11+・・・
の右辺は
(1+1/3)^-1(1−1/5)^-1(1+1/7)^-1(1+1/11)^-1(1−1/13)^-1・・・
と書き直すことができる.
また,オイラーは何年もオイラー級数(1735年)
π^2/6=1+1/2^2+1/3^2+1/4^2+1/5^2+・・・
にとりつかれて,そこに円周率πが現れることに大いに驚き,感動したのであった.
ダーゼの用いた3項公式
π/4=arctan(1/2)+arctan(1/5)+arctan(1/8) (Dahse)
=(1/2+1/3+1/8)−(1/2^3+1/3^3+1/8^3)/3+(1/2^5+1/3^5+1/8^5)/5−・・・
は,これらの式より込み入ってみえるが,πに迫るスピードはずいぶん速い.
ラマヌジャンの式
1/π=2√2/9801・Σ(4n)!(1103+26390n)/(n!)^4(396)^4n
に刺激されて,チュドノフスキーの式
1/π=Σ(−1)^n(6n)!(163096908+6541681608n)/(3n)!(n!)^3(262537412620768000)^n+1/2
が考案されている.
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