■ピタゴラスの定理・円周角の定理(その2)

スポーツに役立つ数学の定理といったら、ピタゴラスの定理と円周角の定理に違いない。野球の塁間を直角に結ぶのに3・4・5を使ったり、ラグビーのコンバージョンキックを決めたり・・・

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【1】整数のレンガ問題

 その次に問題になるのは,すべての辺と空間対角線と各面の対角線が自然数で表されるような直方体が存在するかどうかということです.このレンガには7つの未知数があります.

  a^2+b^2=d^2

  a^2+c^2=e^2

  a^2+b^2=f^2

  a^2+b^2+c^2=g^2

 空間対角線だけが整数でない最小のレンガはオイラーによって辺が44,117,240のものであることが示されています.

 a=240,b=44,c=117,d=244,e=267,f=125,

 g=270.60118

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【2】シェルピンスキーの問題

 1962年,シェルピンスキーはすべて三角数であるピタゴラスの3つ組,

  a^2+b^2=c^2

  a=p(p+1)/2,b=q(q+1)/2,c=r(r+1)/2

は無限個存在するかという問題を提示しました.

 a=8778,b=10296,c=13530

以外にはそのような3つ組の存在は知られていません.

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