■デューラー・ケプラー・ペンローズ(その23)
周期的な平面充填に対して,平行移動の周期がない非周期的平面充填についても多くの研究がなされています.現在のところ,1974年に,イギリスの数理物理学者ペンローズの発見した2種類の菱形を組み合わせて平面を隙間なく,かつ,非周期的に敷きつめるものが最も構成要素の少ないものです.ペンローズタイルと呼ばれるこの敷きつめかたは,局所的には正五角形のような5重の対称性がありますが,全体としては対称性をもちません.
正方形を除く3種類の菱形による非周期的平面充填で、もし7回回転対称にしたければ正十四角形の中心角π/7から導かれた3種類の菱形(π/7−6π/7,2π/7−5π/7,3π/7−4π/7)を使うとよいことがわかる.
ペンローズ・タイル貼りに見た目がよく似たものができる.
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