■結晶と相転移(その12)
パスカルの三角形のn行の奇数と偶数の割合を計算する.n→∞のとき,奇数と偶数の比は0に近づく.
もっと正確の評価すると,はじめのn行に現れる奇数の個数をPnとすると
0.812<Pn/n^log2/log3<1
となるのだそうだ.
0.812・n^log2/log3<Pn<n^log2/log3
log2/log3はフラクタル次元である.
はじめのn行に現れる奇数と偶数の合計はn(n+1)/2≒n^2/2であるから,奇数の比率Qnは
1.624・n^log2/log3-2<Qn<2・n^log2/log3-2
となって,はじめのn行でみてもn→∞のとき,奇数と偶数の比は0に近づくのである.
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