■三角形の初等幾何学(その2)
正三角形では四心:重心・垂心・内心・外心が一致する。これらは°の三角形にも1個ずつしかない。
一方、五つ目の心:傍心は3個存在する。
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正三角形の内接円r、外接円R、傍接円の半径比は1:2:3である。
R=2r
n次元正単体の内接円、外接円の半径比
R=nr
である。
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[Q]任意の三角形の三辺の長さをa,b,c,面積をΔとする.外接円の半径Rおよび内接円の半径rをa,b,c,Δで表せ.
(ヒント)正弦定理
[Q]与えられた三角形が直角三角形のときのR,rをa,b,cの一次式で表せ.
(ヒント)コラム「ピタゴラス三角形の内接円と傍接円」参照
[Q]R≧2rを証明せよ.等号が成り立つのはどのようなときか.
(ヒント)外接円と内接円の中心間の距離をdとおくとき,R^2−2Rr=d^2が成り立っています(オイラーの定理).
この関係式を導き出せば,ただちにR≧2rがわかるのですが,この関係式を導き出すことは見かけよりもやっかいで,ヘロンの公式を使ったほうがほうが簡単です.
ヘロンの公式とは,
Δ^2=(2a^2b^2+2b^2c^2+2c^2a^2−a^4−b^4−c^4)/16
=(a+b+c)(−a+b+c)(a−b+c)(a+b−c)/16
ここで,2s=a+b+cとおくと
Δ^2=s(s−a)(s−b)(s−c)
となり,おなじみの平面三角形のヘロンの公式が得られます.
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