■対蹠点までの距離(その349)

【4】参考文献

 以上の説明は

  一松信「高次元の正多面体」日本評論社

を参考にしているのですが,そこには実際の計算例について述べられていて,

(1)Pn(λ)=det|λI−C|=0

の根はすべて単実根であって,根と根の間には必ずPn-1(λ)=0の根があること

(2)根は原点について対称であること

(3)n次元正単体(3,3,・・・,3,3)の固有値は

  cos(kπ/(n+1))

k=1,2,・・・,nですから,最大固有値は

  λ=cos(π/(n+1))

(4)n次元超立方体(4,3,・・・,3,3)の固有値は

  cos(kπ/2n)

k=1,3,・・・,2n−1ですから,最大固有値は

  λ=cos(π/2n)

となること

(5)(5,3,・・・,3)はn≦4に限って存在すること,すなわち,n≧5では正単体,双対立方体,超立方体以外に正多面体は存在しないこと

などが記載されています.

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