■既約性判定基準(その115)

Fp上の射影平面にはp^2+p+1個の点とp^2+p+1本の直線があり、どの直線もp個の点を通り、どの点でもp本の直線が交わっている。

これに有限体Fp^3を対応させる。

m=p+1、p^2+p+1=m^2-m+1

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【5】2^m元ガロア体の原始多項式

m=4の場合はπ(x)=1+x+x^4を用いたが、

m=2の場合、π(x)=1+x+x^2

m=3の場合、π(x)=1+x+x^3

m=4の場合、π(x)=1+x+x^4

m=5の場合、π(x)=1+x^2+x^5

m=6の場合、π(x)=1+x+x^6

を用いることによって実現される。

1+x+x^5はGF(2)上で既約ではなく、(1+x^2+x^3)(1+x+x^2)と因数分解される

[1]m=3,L=7:{1,2,4}

  m=3=2^1+1→φ(7)/6=6/6=1通り

F2上の射影平面には7個の点と7本の直線があり、どの直線も3個の点を通り、どの点でも3本の直線が交わっている。

これに有限体F8を対応させる。

m=3の場合、π(x)=1+x+x^3

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[2]m=4,L=13:{1,4,6,2},{1,7,2,3}

  m=4=3^1+1→φ(13)/6=12/6=2通り

F3上の射影平面には13個の点と13本の直線があり、どの直線も4個の点を通り、どの点でも4本の直線が交わっている。

これに有限体F27を対応させる。

ここではx^3+2x+1=0,x^3=2+xを用いる。

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[3]m=5,L=21:{1,3,10,2,5}

  φ(21)=21(1−1/3)(1−1/7)=12

  m=5=2^2+1→φ(21)/12=12/12=1通り

F4上の射影平面には21個の点と21本の直線があり、どの直線も5個の点を通り、どの点でも5本の直線が交わっている。

これに有限体F64を対応させる。

ここではx^3+x^2+x+ω=0,x^3=ω+x+x^2、ω~2=1+ωを用いる。

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[4]m=6,L=31:{1,2,5,4,6,13}

  m=6=5^1+1→φ(31)/6=30/6=5通り

F5上の射影平面には31個の点と31本の直線があり、どの直線も6個の点を通り、どの点でも6本の直線が交わっている。

これに有限体F125を対応させる。

ここではx^3+4x+3=0,x^3=2+xを用いる。

{1,14,4,2,3,7}

{1,3,2,7,8,10}

{1,5,12,4,7,2}

{1,3,6,2,5,14}

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