■既約性判定基準(その93)

【1】8元ガロア体

乗算は(0,0、0)を0要素、(1,0、0)を1要素と定めると

右方向への桁移動によって、

g^1=(0,1,0)

g^2=(0,0,1)

さらに右側で消えた各1に対して、2を法とし2か所の左側の位置に各々の1を加えると

g^3=(1,1,0)

g^4=(0,1,1)

g^5=(1,1,1)

g^6=(1,0,1)

g^7=(1,0,0)=g^0

g^8=(0,1,0)=g^1

などとすることができる。

この列は各々100,010,001を初期条件にもつ漸化式

  an+3=an+1+an

によって生成される。すべての列は周期2^3-1=7をもっている。

2進数の誤り訂正符号は8元ガロア体の重要な応用である。

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