■タクシー数のパラメータ解(その15)

 累乗が登場する数として「タクシー数」がある.その由来は,数学者ハーディがラマヌジャンに会いに行ったとき,タクシーナンバーが1729という何の変哲もない数であったと彼に伝えたところ,ラマヌジャンはそれは2つの3乗数で2通りに表せる最小の数だと答えたというエピソードは大変有名である.

  1729=12^3+1^3=10^3+9^3

[1](7a^4−11ab^3)^3+(7b^4−2a^3b)^3

=(7b^4−11a^3b)^3+(7a^4−2ab^3)^3

[2](9n^4)^3+(9n^3+1)^3=(9n^4+3n)^3+1

 n=1のとき,9^3+10^3=12^3+1

===================================

 興味深いことに,1729のこの性質は17世紀にフレニクルがすでに見つけていた.フレニクルは12^3+1^3=10^3+9^3のほかにも

  9^3+15^3=2^3+16^3

  15^3+33^3=2^3+34^3

  16^3+33^3=9^3+34^3

  19^3+24^3=10^3+27^3

を見つけている.

====================================

  1729=12^3+1^3=10^3+9^3

を用いれば一つの無限系列を作ることができる。

(1+x)^3+(12+y)^3=(9+x)^3+(10+y)^3を満たす無限個の有理数x,yがあることを示す。

展開すると2元2次不定方程式:-6x^2+6y^2-240x+132y=0となる。

(0,0)を通る双曲線上の有理点の問題に帰着する。y=mxを代入すると

無限個の有理数解:(x,y)=(4(10-11m)/(m^2-1),4m(10-11m)/(m^2-1))が得られる

====================================