■もうひとつのバーゼル問題(その5)

遺伝情報の解読が始まった・・・

 DNA分子は4文字{T,C,A,G}のヌクレオチド文字列,タンパク質は20文字{A,C,D,E,F,G,H,I,K,L,M,N,P,Q,R,S,T,V,W,Y}のアミノ酸文字列である.

 3つの連続したヌクレオチドxyzが1つのコドンを形成し,DNAらせんx1y1z1x2y2z2・・・がタンパク質f(x1y1z1)f(x2y2z2)・・・を指定する.

 ただし,f(xyz)は,行列

行列1=[FSYC]  行列2=[LPHR]

    [FSYC]      [LPHR]

    [IS--]      [LPQR]

    [IS-W]      [LPQR]

行列3=[ITNS]  行列4=[VADG]

    [ITNS]      [VADG]

    [ITKR]      [VAEG]

    [MTKR]      [VAEG]

のz行y列に存在する要素である.-はストッパーである.

 このとき,{T,C,A,G}={1,2,3,4}とすると,たとえば,f(CAT)は行列1の1行3列の要素,すなわちHである.コード化はストッパーに行き着くまで進む.

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