■五次方程式の非可解性(その25)

一般的な4次方程式のガロア群は、解の4!=24通りの置換からなっている。この群にはどんどん小さくなっていく一連の正規部分群があって、その大きさは

24,12,4,2,1

である。

24/12=2(素数)

12/4=2(素数)

4/2=2(素数)

2/1=2(素数)

となる。

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五次方程式には5つの解があって、置換は5!=120通り

その一連の正規部分群は

120,60,1

である。

120/60(素数)であるが

60/1=60(非素数)

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5次方程式を根によって解くことはできないことを示すのはあまりに簡単で、ガロアは

5次方程式が解けないことの証明を実際に書き下してはいない。わざわざ言及するまでもなかったのである。

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