■アステロイド(その12)

今回のコラムでは,テーマにアステロイド(星形曲線)を取り上げますが,アステロイドは,固定円の半径が回転円の半径の4倍(n=4)になっているハイポサイクロイドです.

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(1)代数曲線

 r=1として,直交座標系におけるこの曲線の方程式を求めてみましょう.

 エピサイクロイドでは,

カージオイド:f(x,y)=(x^2+y^2)^2−6(x^2+y^2)+8x−3=0

ネフロイド: f(x,y)=(x^2+y^2)^3−12(x^2+y^2)^2+48x^2−60y^2−64=0

 

 ハイポサイクロイドは,n=2のとき,

  f(x,y)=y   −2≦x≦2

すなわち,固定円の直径と一致します.直径は2つの尖点をもっていて,その両端は退化した2つの尖点とみなすことができます.

 

デルトイド: f(x,y)=(x^2+y^2)^2+18(x^2+y^2)−8x(x^2−3y^2)−27=0

アステロイド:f(x,y)=(x^2+y^2)^3−48(x^2+y^2)^2+432x^2y^2+768(x^2+y^2)−4096=0

 

 いずれも簡単な形にはなりませんが,アステロイドでは

  x=3rcosθ+rcos3θ

  y=3rsinθ−rsin3θ

 また,3倍角の公式

  cos3θ=4cos^3θ−3cosθ

  sin3θ=3sinθ−4sin^3θ

を用いると

  x=4rcos^3θ

  y=4rsin^3θ

より

  x^2/3 +y^2/3 =(4r)^2/3=a^2/3

を得ることができます.r=1では,

  x^2/3 +y^2/3 =4^2/3

と表すことができるますが,このほうが一般的でしょう.

 

 ここで,

  cosθ=(1−t2)/(1+t2)

  sinθ=2t/(1+t2)

と表せば,エピサイクロイド,ハイポサイクロドは,サイクロイド

  x=r(θ−sinθ)

  y=r(1−cosθ)

とは異なり,代数曲線であることがわかます.

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