■エッシャーの複合多面体(その2)
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どこまで行っても元の場所に戻ってしまう不思議な階段「ペンローズの階段」・・・エッシャーは錯視を利用した「上昇と下降」などで広く知られていますが、複合多面体をモチーフに扱うこともあります。
エッシャーは双対の相貫がデザイン面で極めて優れた可能性があることに興味をもち、それらに基づくデザインを数多く行いました。その一つが「星」、木版です。彼の作品の大きいほうは正八面体3つよりなる複合多面体、小さいほうは立方体2つの複合多面体ですが、2つの正四面体による複合多面体(ケプラーの星形八面体)もあります。プラトン立体とその双対に基づくファンタスティックな作品です。
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