■形の学校・和と洋の対比(その2)

1891年,ロシアの結晶学者フェドロフは平面のあらゆる周期的タイル貼りが17の対称群のいずれかに属することを証明しました.それでは,非周期的タイル貼りについては何がわかっているのでしょうか?

格子

に対して、非周期的配列を掲げます

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正10角形を構成する2種類の菱形で構成される準周期性平面充填をペンローズ・パターンというのですが,それに対して,正8角形を構成する2種類の菱形(正方形を含む)で構成される準周期性平面充填はアマン・パターンと呼ばれるタイル貼りになっています.

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1974年にイギリスの数理物理学者ペンローズの発見した2種類の菱形を組み合わせて平面を非周期的に敷きつめるものが最も構成要素の少ないものです.2種類の菱形は( 72°-108°,36°-144°)は正十角形の中心角π/5から導かれたもので、5回回転対称が現れる.P3: 太った菱形(72°,108°)とやせた菱形(36°,144°)2種類の菱形を組み合わせ。最小の内角は36°であり,他の角はすべてその整数倍で,太めの菱形と細めの菱形の面積比は黄金比φになっています.また,1辺の長さを1とすると太めの菱形の対角線の長さはφ,細めの菱形の対角線の長さは1/φ,さらに,太めの菱形と細めの菱形の個数の比もφとなり,5回対称性のなかには黄金比φが潜んでいます. あとになって,ペンローズ図形が5次元超立方格子の投影図になっていることがド・ブリュインによって示されることになる.

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もし7回回転対称にしたければ正十四角形の中心角π/7から導かれた3種類の菱形(π/7−6π/7,2π/7−5π/7,3π/7−4π/7)を使うとよいことがわかる.ペンローズ・タイル貼りに見た目がよく似たものができる.

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