■18世紀における微積分(その36)

 解析学大要(改訂版)の例の問題

  ∫(-1,1) 1/Sqrt((1-2sx+s^2)(1-2tx +t^2) dx

の前に、ルジャンドルの多項式の解説はあった。

 よって、勘のいい人なら、(無限級数のことを独習したうえで)

  ∫(-1,1) 1/Sqrt((1-2sx+s^2)(1-2tx +t^2) dx

=Σ2(st)^n/(2n+1)

=1/sqrt(st))log((1+sqrt(st))/(1-sqrt(st)))

に到達することができるだろう。

 次の問題.

∫∫(0,Pi/4)tan(x)^n dx

は無事とけたが,

 ∫(0,1)arcsin(x)^n dx

がなかなかとけない。

 なお、後者もMathematicaはちゃんと計算してくれる。見た目は、解答と全く違うが、値はあっている。  (阪本ひろむ)

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